アンペアKAZOERU

100Vで合計2,700Wの家電を同時に使うと、必要な電流は約27A(力率1の場合)。契約アンペアが30Aなら余裕は約3Aです。アンペアKAZOERUでは、家電のワット数の合計から契約アンペアとの余裕や超過を計算できるほか、ワット・ボルト・アンペアの換算(単相・三相)や、配線の電圧降下も計算できます。

家電の一覧
名前(任意)ワット数
W
W
W
A
合計2,700W
必要なアンペア27A
契約30Aに対して: 余裕 約3A

使い方

  1. 「家電の合計」「W・V・Aの換算」「電圧降下」のいずれかを選ぶ
  2. 家電の合計では、使う家電のワット数を行ごとに入力し(名前は任意)、電圧・力率・契約アンペア(またはブレーカーのA)を設定する
  3. W・V・Aの換算では、単相か三相かを選び、ワット数から電流、または電流からワット数を計算する
  4. 電圧降下では、配線方式・電流・電線の長さ・電線の太さ(または断面積)・温度・定格電圧を入力する
  5. 結果はその場で切り替わる。URLに条件を付けて開くと、その条件で最初から表示される(例: /ampere/?mode=kaden&kw=1000%2C1200%2C500&kv=100&kpf=1&ka=30)。計算欄の下の「この条件のURLをコピー」でも同じ形のURLを作れる

ワット数からアンペアを求めるには?

家電などの消費電力(ワット数)からアンペア(電流)を求めるには、次の式を使います。

アンペア(A) = ワット数(W) ÷ (電圧(V) × 力率)

東京電力エナジーパートナーは、100Vの機器について「100Wで1A、1,000W(1kW)で10A」とする目安を示しています(力率を1とみなした場合の計算です)。たとえば単相100Vで1,500Wの家電を使うと、必要な電流は1,500÷100=15Aになります。「W・V・Aの換算」では、電圧や力率を変えてこの計算ができるほか、電流からワット数を求める逆向きの計算もできます。

力率は、送られた電力のうち、有効に使われた電力の割合です(中部電力ミライズの説明)。0より大きく1以下の数値で、力率が1より小さいと、同じワット数でも流れる電流は力率を1として計算した値より大きくなります(式の分母が小さくなるためです)。

契約アンペアで同時に使える家電の合計は?(早見表)

東京電力エナジーパートナーは、契約アンペアの大きさは同時に使用できる電気の量を表している、と説明しています。100Vの場合「100Wで1A」という目安(東京電力エナジーパートナーの説明)を使うと、契約アンペアごとに同時に使える家電のワット数の合計は、力率1とした場合のおおよその目安として次のようになります。

契約アンペア合計の目安
10A1,000W
15A1,500W
20A2,000W
30A3,000W
40A4,000W
50A5,000W
60A6,000W

この早見表は、東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bという契約で選べるアンペアの例です。契約している電力会社や地域、料金プランによって選べるアンペアの刻みは異なります。「家電の合計」の計算機では、使う家電のワット数を1つずつ入力して、契約アンペアとの余裕や超過をより具体的に計算できます。行見出しをタップすると、その合計のワット数と契約アンペアで計算機が開きます。

200Vや三相のときの計算は?

200Vの家電は、電圧の数字を200に変えるだけで同じ式(ワット数÷(電圧×力率))を使えます。たとえば200Vで3,000Wの機器なら、必要な電流は3,000÷200=15Aです。

三相の場合は、式に√3(ルート3)が加わります。

アンペア(A) = ワット数(W) ÷ (√3 × 電圧(V) × 力率)

三相の電力は3つの相の電力の合計です。電圧欄には線と線の間の電圧(線間電圧。三相200Vなら200V)を入れます。線間電圧は各相の電圧(相電圧)の√3倍なので、合計の式を線間電圧で書き直すと√3が残ります。たとえば三相200Vで6,000Wの機器を力率1で使うと、必要な電流は6,000÷(√3×200)で約17.32Aになります。「W・V・Aの換算」で「三相」を選ぶと、この計算ができます。

電圧降下の計算方法は?

電圧降下は、電流が配線の電気抵抗を通るときに生じる電圧の低下です。このツールでは、配線方式ごとに次の式で計算しています。

電圧降下(V) = 係数 × 電流(A) × 電気抵抗(Ω/km) × 配線の長さ(m) ÷ 1,000

係数は配線方式によって変わります。単相2線式は、電流が行きと帰りの2本の導体を通るため2です。三相3線式は、線間の電圧降下を計算するため√3(線間電圧が相電圧の√3倍になる関係から)です。単相3線式と三相4線式は、負荷が平衡していて中性線に電流が流れないと仮定すると、行きの導体1本分の抵抗だけで決まるため1です。

電気抵抗(Ω/km)には、経済産業省の技術基準にある、電線の太さごとの抵抗の上限値の表を使っています。単線は直径(mm)、より線は断面積(mm²)で、このツールの選択肢は表の値からそのまま選べるようにしています。導体の温度が20℃と異なる場合は、次の式で抵抗を換算します。経済産業省の技術基準にある換算式(R20 = Rt ÷ (1 + 0.00393 × (t − 20)))を、t℃の抵抗を求める形に直したものです。

R(t℃) = R(20℃) × (1 + 0.00393 × (t − 20))

代表的な電線の太さについて、15A・片道20m・単相2線式・定格電圧100Vの条件で計算した電圧降下は次のとおりです。

電線抵抗(Ω/km)降下(V)割合(%)
単線1.6mm8.925.352V5.352%
単線2.0mm5.653.39V3.39%
単線2.6mm3.352.01V2.01%
より線5.5mm²3.331.998V1.998%
より線8mm²2.311.386V1.386%
より線14mm²1.30.78V0.78%

これらの表の抵抗値は、技術基準で定められた「◯◯以下」という規格上の上限です。規格に適合した電線の実際の抵抗はこの値以下なので、この計算で求めた電圧降下は実際と同じか、実際より大きめの値になります。

電力会社が維持する電圧の範囲は?

電気事業法施行規則38条1項は、電力会社が需要家に供給する標準電圧について、100Vの場合は101Vの上下6V(95〜107V)、200Vの場合は202Vの上下20V(182〜222V)を超えない値に維持することを定めています。

この基準は、電力会社が供給する電圧そのものについての基準であり、建物の中の配線で生じる電圧降下について何%までなら許容されるかを定めたものではありません。「電圧降下」の計算機で求められるのは、配線の抵抗によって生じる電圧の低下の大きさと、入力した定格電圧に対する割合だけです。その割合が適切かどうかの判定は、このツールでは計算していません。

このツールの前提

よくある質問

力率とは何ですか?

力率は、送られた電力のうち、有効に使われた電力の割合です(中部電力ミライズの説明)。0より大きく1以下の数値で、力率が1より小さいと、同じワット数でも流れる電流は力率を1として計算した値より大きくなります(式の分母が小さくなるためです)。

200Vの家電はどうやって計算しますか?

「家電の合計」の電圧を200Vに切り替えると、同じ式(ワット数÷(電圧×力率))で200V用の必要アンペアを計算できます。「W・V・Aの換算」でも、電圧欄に200Vを入力すれば同じように計算できます。

契約アンペアを超えるとどうなりますか?

このツールでは、入力した家電のワット数の合計から必要なアンペアを計算し、契約アンペアとの差(余裕または超過)を表示するだけです。契約アンペアを超えたときに実際にどうなるかの判定は行っていません。契約の内容や設備については、契約している電力会社にご確認ください。

単線とより線の違いは何ですか?

単線は1本の銅線でできた電線、より線は細い銅線を何本もより合わせた電線です。経済産業省の技術基準では、それぞれ別の表で導体の直径(単線)や断面積(より線)ごとの電気抵抗の上限が定められており、このツールではどちらの表を使うかを選べるようにしています。

電圧降下の計算値が実際より大きめに出るのはなぜですか?

このツールは、電気用品の技術基準で定められた「◯◯以下」という規格上の上限の抵抗値を使って計算しています。規格に適合した電線の実際の抵抗はこの値以下なので、計算される電圧降下は実際と同じか、実際より大きめの値になります。

単相3線式と三相4線式の電圧降下が同じ式になるのはなぜですか?

どちらも、負荷が平衡していて中性線に電流が流れないと仮定すると、電圧降下は行きの導体1本分の抵抗だけで決まるためです。このツールではこの仮定のもとで計算しています。

早見表にない太さ・断面積の電線を調べたいときは?

「電圧降下」の計算機では、経済産業省の技術基準に数値が定められている電線の太さ・断面積を選択肢として用意しています。一覧にない太さの電線は、このツールでは計算していません。

定格電圧とは何に使う数値ですか?

電圧降下が回路の電圧に対してどれくらいの割合かを計算するために使います。単相2線式・三相3線式では、配線が使われる回路の公称電圧(100Vや200Vなど)を入力してください。単相3線式・三相4線式では、このツールが計算するのは電圧線と中性線の間の電圧降下なので、電圧線と中性線の間の電圧(単相3線式の100V/200Vなら100V)を入力すると、割合が正しく出ます。

出典

電線の電気抵抗(単線・より線): 経済産業省「電気用品の技術上の基準を定める省令の解釈 別表第一(附表第一・附表第四)」

電力会社が維持する標準電圧の範囲: 電気事業法施行規則38条1項(e-Gov法令検索)

ワット数とアンペアの関係(100Vの目安): 東京電力エナジーパートナー「主な電気機器のアンペアの目安」

契約アンペアの考え方: 東京電力エナジーパートナー「ご契約アンペアの選び方」

契約アンペアの選択肢の例: 東京電力エナジーパートナー「従量電灯B・C」

力率の説明: 中部電力ミライズ「電気料金の計算方法」

当サイトは民間のサイトで、経済産業省・電力会社その他の公的機関・事業者が作成・監修したものではありません。電気工事の要否や契約内容については、電気工事士・契約している電力会社にご確認ください。

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